ナイロン6POY糸のテクスチャリングプロセスでは、撚り張力（T1）と撚り戻し張力（T2）が、通常の生産を確保するための重要な要素であるテクスチャリングの安定性とナイロン6DTYの品質に影響を与えます。
T2 / T1の比率が小さすぎると、撚り効率が低くなり、撚りが不均一になります。T2 / T1の比率が大きすぎると、摩擦抵抗が増加し、フィブリル、破損した端、不完全なねじれのないタイトスポットが発生しやすくなります。撚りを解く張力は、撚り張力よりも大きくなければなりません。そうしないと、フリクションディスクのフィラメントが緩んだ状態になります。フリクションディスクとフィラメントは滑りやすく、ねじれが不均一になり、スポットやストリークが発生します。T1> T2の場合、染色に筋が現れます。
要約すると、撚り張力は均一で安定している必要があります。そうしないと、ナイロンDTYの剛性が明らかになり、弾力性とかさばりが低下します。撚り張力をより低い基準で制御できるため、機械の摩耗を減らし、テクスチャリング効果を良好かつ安定させることができます。ただし、張力Tが低すぎると、フィラメントがホットプレートとの接触が悪くなり、ジャンプして、端が壊れてしまいます。張力Tが大きすぎると、フィラメントが切れて毛羽立ち、機械部品の摩耗を引き起こします。実験と生産の実践の後、T1とT2に対するプロセス調整の影響は次のように要約されます。
1. D / Y比の増加に伴い、撚り張力T1が増加し、撚り解除張力T2が減少します。
2.延伸比が増加すると、撚り張力T1が増加し、撚り解除張力T2が増加します。しかし、延伸比が高すぎると、撚り張力T1は撚り解除張力T2よりも大きくなります。
3.テクスチャリング速度が増加すると、ねじれ張力T1が増加し、ねじれ解除張力T2が増加します。
4.ホットプレートの温度が上昇すると、撚り張力T1が低下し、撚り解除張力T2も低下します。
投稿時間：2022年2月21日